投稿

10月, 2024の投稿を表示しています

INTERMEC

イメージ
  INTERMEC 社とは   1. 概要 INTERMEC Inc. (インターメック)は、アメリカ合衆国ワシントン州エバレットに本社を構えていた、 ** 自動認識技術( Auto-ID ) ** のリーディングカンパニーであり、主にバーコードスキャナ、モバイルコンピュータ、 RFID (無線周波数識別)、プリンタなどのハードウェアおよびソリューションを提供してきました。特に製造業、物流、流通、小売、ヘルスケアなどの分野で、企業の在庫管理やトレーサビリティ、業務効率化を支える革新的な製品を開発し、世界的に高い評価を受けていました。 なお、 INTERMEC は 2013 年に米 Honeywell (ハネウェル)社に買収され、現在は「 Honeywell Productivity Solutions and Services 」部門の一部としてその技術や製品群が継承・発展しています。 2. 企業の成り立ちと沿革 INTERMEC は 1966 年に設立され、当初は「 Interface Mechanisms 」という名前でエンジニアリング企業としてスタートしました。その後、急成長する自動認識技術分野に着目し、 1970 年代にはバーコード読み取り装置やラベルプリンタの開発に本格参入。 1980 年代以降は企業向けの在庫管理システムや無線データ通信機器を中心に事業を拡大し、 RFID 分野にもいち早く取り組むなど、 Auto-ID のパイオニア として業界をリードしました。 買収・統合の歴史も多く、 Norand 、 United Barcode Industries ( UBI )、 Vocollect などを取り込みながら製品ポートフォリオを強化。 2013 年、 Honeywell による買収によって独立企業としての歴史を終えますが、同社の技術とブランドは今も世界中で活用されています。 3. 主力製品と技術領域 INTERMEC の最大の強みは、 堅牢性と信頼性に優れたハードウェアと、それを支えるソフトウェア/システム技術 にあります。以下に代表的な製品群と技術を紹介します。   (1) モバイルコンピュータ INTERMEC のモバイルコンピュータは、現場作...

ファナック FANUC

イメージ
  ファナック( FANUC )とは? ** ファナック株式会社( FANUC Corporation ) は、日本を代表する 産業用ロボットおよび CNC (コンピュータ数値制御装置) ** の開発・製造・販売企業です。本社は山梨県忍野村(富士山のふもと)にあり、社名は「 F uji A utomatic NU merical Control (富士自動数値制御)」の頭文字からきています。 特に CNC とロボット分野では 世界シェアトップクラス を誇り、「世界の工場の心臓部を支える企業」とも呼ばれています。 1. 創業と歴史 ● ファナックのルーツ ファナックの歴史は、 1956 年、富士通の内部研究開発部門としてスタート したところから始まります。   創始者: 稲葉清右衛門(いなば せいえもん)   1958 年:富士通の NC 開発部門として稼働。   1972 年:富士通から分社化し、「ファナック株式会社」が誕生。 当初はわずか数名で NC 装置(数値制御装置)の研究を行っていましたが、世界に先駆けて高性能 NC 装置の開発に成功。これが後の CNC 装置の原型となり、工場の自動化に革命をもたらしました。 2. 主な事業内容 ファナックの事業は、大きく以下の 3 本柱に分かれます。 ① FA ( Factory Automation )事業   CNC 装置(コンピュータ数値制御装置)   サーボモーター、スピンドルモーターなどの駆動系   工場の生産設備全体の制御・最適化 → ファナックの CNC 装置は、世界の多くの工作機械に搭載されており、その 世界シェアは 50% 以上 とも言われています。 ② ロボット事業   産業用ロボット(アーム型ロボット、パレタイジングロボットなど)   塗装・溶接・搬送など、多種多様な用途   自動車、電子部品、食品、医薬品などあらゆる分野で導入 → 特に黄色い筐体のロボットは、世界中の工場で見られ、 「黄色いロボット=ファナック」のイメージ が定着しています。 ③ ロボマシン事業 ...