パナソニック

 

パナソニック株式会社(Panasonic Corporation)とは

1. 基本情報

パナソニック株式会社(Panasonic Corporation)は、日本を代表する総合電機メーカーであり、
家電、住宅設備、自動車関連、産業機器、エネルギーソリューションまで、非常に幅広い分野で事業を展開しています。

  •  創業:1918年(大正7年)
  •  創業者:松下幸之助
  •  本社所在地:大阪府門真市
  •  グループ従業員数:約230,000人(2024年現在)
  •  スローガン:「Live Your Best」(あなたらしい生き方を応援する)

パナソニックは**A Better Life, A Better World(より良いくらし、より良い世界)」**をビジョンに掲げ、世界約120カ国以上でビジネスを展開しています。

2. 会社の成り立ちと歴史

2-1 創業期(19181930年代)

松下幸之助が大阪市内の小さな町工場で、
「二股ソケット」(電球用ソケット)の製造販売を始めたのが出発点です。

当初は数名の従業員でのスタートでしたが、
「良い品をより安く」という理念を掲げ、徐々に成長。

ラジオ、電池式ランプなどもヒットし、家電メーカーとしての基盤を築きました。

2-2 戦後復興と成長(19451970年代)

戦後の混乱期、パナソニック(当時:松下電器産業)はいち早く事業再開。

  •  白黒テレビ
  •  冷蔵庫
  •  洗濯機
  •  扇風機

などを次々と製品化し、**「三種の神器ブーム」**と呼ばれる家電普及の波に乗り、日本の家庭生活を豊かにしました。

海外進出も積極的で、1959年には米国に現地法人(Matsushita Electric Corporation of America)を設立。

2-3 多角化とグローバル化(19802000年代)

1980年代以降は

  •  ビデオ機器(VHS規格で世界制覇)
  •  パソコン(Let’s noteシリーズ)
  •  住宅設備(エコキュート、住宅建材)
  •  車載機器(カーナビ、カーオーディオ)

など、家電以外の分野にも多角化しました。

またオリンピック公式スポンサー(TOPパートナー)となり、世界的ブランドイメージを高めました。

2008年、社名を松下電器産業からパナソニック株式会社に変更。
「グローバルブランド統一」を果たし、再出発しました。

3. 現在の主要事業領域

3-1 家庭用製品

  •  テレビ(VIERA
  •  冷蔵庫、洗濯機、エアコン(エオリア)
  •  キッチン家電(炊飯器、電子レンジ)
  •  美容家電(ナノケアシリーズ)
  •  防犯・住宅設備(スマートホーム)

日本国内だけでなく、アジアや北米でも高評価を得ています。

3-2 自動車・モビリティソリューション

  •  車載インフォテインメントシステム
  •  バッテリー(特にリチウムイオン電池)
  •  センサ・カメラシステム(自動運転向け)

テスラ向け電池供給など、電動化需要にも積極対応しています。

3-3 住宅・都市空間ソリューション

  •  住宅設備機器(キッチン、浴室、収納システム)
  •  省エネ・スマートシティ開発(Fujisawa SSTなど)

「くらしアップデート業」への転換を掲げ、街づくりビジネスにも力を入れています。

3-4 コネクティッドソリューション(B2B

  •  業務用プロジェクター・カメラ
  •  店舗向けPOSシステム
  •  空港・物流施設向けシステム構築

B2C家電だけでなく、法人・公共向けの大型案件も増えています。

4. パナソニックの技術力・強み

  •  高信頼性:製品寿命、耐久性に優れる
  •  環境技術:省エネ、再生可能エネルギー技術
  •  センサ・センシング技術:小型・高精度センサの分野で世界有数
  •  リチウムイオン電池技術:車載用・産業用でグローバルリーダー
  •  ロボティクス:住宅向けロボット技術開発(例:ねこ型配送ロボット「ニャーロ」)

5. 近年の戦略・取り組み

  •  環境経営強化:「2030年カーボンニュートラル宣言」達成に向け、エコ製品・エネルギーシフト推進
  •  事業ポートフォリオ改革:不採算事業を整理し、成長分野(車載、住宅、エネルギー)へ集中
  •  スタートアップ連携:新規事業創出のため、ベンチャー企業との協業を積極化
  •  グローバル生産・販売強化ASEAN市場、北米市場、中国市場を重点ターゲットに設定

特に、電動車(EV)向けのバッテリー開発では、アメリカ・ネバダ州の**「ギガファクトリー」**でテスラと共同生産するなど、未来の成長軸を着実に築いています。

6. パナソニックの企業文化とビジョン

創業者・松下幸之助の哲学が今も息づいています。

  •  「物を作る前に人を作る」
  •  「公明正大な商いをする」
  •  「社会に役立つ事業を行う」

これらの精神は、「パナソニックウェイ」として現在も社員教育の柱となっています。

パナソニックは単なる「家電メーカー」ではなく、**「人のくらしと社会をより良くする企業」**を目指し続けています。

パナソニックは、

家電から産業・エネルギー・モビリティまで広がる総合力
技術革新と社会課題解決を両立する企業理念
グローバル市場で進化を続けるチャレンジ精神

を武器に、今後も世界のトップクラス企業としての存在感を保ち続けるでしょう。

サプライチェーン情報

 

弊社の流通中古市場調査で、パナソニック Panasonic製の製品・部品は約35,000種類確認されています。

また互換・同等の製品・部品を供給している主な会社は以下のとおりです。

松下:MATSUSHITA      25,977種類

NAIS                   15種類

 

 

上記のサプライチェーン情報は2024 02月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。

 

 

 

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