東芝
◆ 東芝株式会社(TOSHIBA CORPORATION)とは?
東芝は、日本を代表する総合電機メーカーの一つであり、140年以上の歴史を持つ老舗企業です。発祥は1875年と極めて古く、長らく日本の電機業界を牽引してきました。家電、重電、半導体、原子力、情報通信など幅広い分野で事業を展開してきたことで知られています。
▼ 基本情報(2025年時点)
正式名称:株式会社東芝(Toshiba
Corporation)
本社所在地:東京都港区芝浦
設立:1904年(※前身会社は1875年設立)
従業員数:約106,000人(連結)
主な事業:エネルギー、社会インフラ、デバイス&ストレージ、デジタルソリューションなど

◆ 歴史的背景
東芝のルーツは、1875年に田中久重(からくり儀右衛門)が創業した**「工部省電信修技学校付属器械製造所」**にあります。その後、電機機器メーカーとして成長を遂げ、1890年代には日本初の白熱電球の製造に成功しました。
さらに1939年、「東京電気株式会社」と「芝浦製作所」が合併し、現在の「東京芝浦電気株式会社(後の東芝)」が誕生。1950年代にはテレビ・洗濯機・冷蔵庫などの家電分野で急成長し、日本の高度経済成長を支えました。

◆ 主な事業分野
東芝の事業は多岐にわたっており、現在では主に以下の4つの分野に分類されます。
① エネルギーシステムソリューション
- 原子力発電、火力発電、水力発電などの発電装置の開発・保守
- 再生可能エネルギー、マイクログリッド、蓄電システムなども手がける
- とくに原子力分野では長年の技術蓄積があり、世界的な存在感を持ちます。
② インフラシステム
- 鉄道システム(車両制御、信号、安全装置)
- 上下水道管理システム、エレベーター、ビル設備など
- 都市インフラやスマートシティの分野でも力を入れており、IoTを用いた次世代システムの導入が進んでいます。
③ デバイス&ストレージ
- NAND型フラッシュメモリ、HDD、SSDなどのストレージ製品
- 東芝はかつて「世界初のNAND型フラッシュメモリ」を開発した企業です
- 現在この事業は分社化し、「キオクシア(旧・東芝メモリ)」として独立していますが、依然として重要なパートナー関係にあります。
④ デジタルソリューション・IT
- AI・IoTを活用した製造業DX支援
- クラウドベースの監視・管理システム(SCADAなど)
- スマートメーターや電力需給管理プラットフォームなども「インダストリー4.0」に対応する技術として、今後の成長が期待される分野です。

◆ 東芝の特徴・強み
● 歴史ある技術力
- 日本初・世界初の開発が多数(白熱電球、ラップトップPC、NAND型フラッシュなど)
- ハードウェアとソフトウェアの両輪を使ったシステム構築力
● 社会インフラに強い
- 発電、鉄道、水道など、国の根幹を支える事業に深く関与
- 長年のメンテナンス・運用ノウハウが高く評価されている
● BtoB志向への転換
- 家電事業はすでに売却・縮小(白物家電は中国企業の美的集団に売却)
- 現在は法人・公共向けビジネスに注力

◆ 近年の課題と再生への道
東芝は2010年代後半以降、巨額損失と経営危機を経験しました。
● 問題の背景
- 米国の原子力事業子会社「ウェスティングハウス社」の巨額損失
- 会計不正問題(2015年)による信頼低下
- 赤字転落・上場廃止危機
これらにより一時は「東芝ショック」とまで呼ばれました。
● 再建のための施策
- 大規模なリストラと事業売却(メモリ、家電、PC事業など)
- 財務改善とコア事業への集中
- 上場維持のための外資との交渉、最終的に非上場化の道へ
● 2023年:完全非公開化(上場廃止)
2023年には、日本産業パートナーズ(JIP)による買収が成立し、140年近い歴史を持つ「東証上場企業・東芝」は非公開企業へと移行しました。
今後は**長期視点での成長戦略を追求する“第二の創業期”**に入ったとも言われています。

◆ 未来に向けて
非上場化された現在、東芝は以下のようなテーマに注力しています:
- カーボンニュートラル社会への対応
- スマートインフラの構築
- 再生可能エネルギー×蓄電×AI制御
- インフラの老朽化対策と保全ソリューション
技術的な強みは今も健在で、グローバル市場に向けたビジネス展開も引き続き視野に入っています。

東芝は、長い歴史と多くの栄光を持つ一方で、現代の激動するグローバル経済に翻弄された企業の一つでもあります。しかし、その根本にある技術力と社会課題への貢献意識は今も変わらず、次のフェーズでは「社会インフラ×デジタル」の領域での再起が期待されています。
これからの東芝は、家電メーカーではなく、**“インフラとテクノロジーで社会を支える企業”**として再定義されていくでしょう。

東芝の面白エピソード集
◆ ①「冷蔵庫のドアは“真冬の軍手”で開けられるか?」
ある時、東芝の家電部門の開発チームがやっていた実験。それは――
「極寒の倉庫で、軍手をしたまま冷蔵庫のドアが開けられるか」テスト。
雪国のお年寄りが、寒い朝に軍手で開けるシーンを想定し、「つまみやすさ」「すべりにくさ」まで地道に検証してたんです。
実験担当は、冷凍庫の前に長時間待機 → 手がかじかむ → 軍手つけて開ける、というループ。
社内ではこれが「軍手試験」「おばあちゃんテスト」と呼ばれ、**東芝らしい“生活目線の追求”**として語り継がれてます

◆ ② 社内コンテストで「変なロボット」が大賞を取ったことがある
東芝では技術者のアイデア力を試す「社内ロボットコンテスト」が一時期開催されていて、ある年に登場したのが――
「段ボールの山を超えて行く、カニ型ロボット」
まるで用途不明。だけど圧倒的な技術力と愛嬌で審査員を圧倒し、まさかの大賞。
他にも「お辞儀する掃除ロボ」「くしゃみを検知してティッシュを出すロボ」など、“技術のおふざけ”が許された貴重な文化があったとか。

◆ ③ 本当に社員が歌って踊る「東芝音頭」が存在する
なんと東芝には、**「東芝音頭」**という公式音頭があります(笑)
♪ 明るい未来のエネルギー~ 東芝東芝 明るい会社~ ♪
これ、夏祭りや運動会などで流れてたことがあり、昔の社員は本当に踊っていたらしい。
「東芝サロン」や「東芝音楽会」など、カルチャー系の社内行事も多く、意外と“社内エンタメ”好きな一面もあります。

◆ ① 「技術は手段、目的は“人を助けること”だ」
これは東芝のあるベテラン技術者が、若手に言った言葉。
彼はエレベーター制御の開発に携わっていたのですが、こう続けたそうです:
「どんなに優れた制御装置でも、それが“誰かの安全・安心”につながらなければ意味がない。」
この精神が、後の介護向け設備やバリアフリー技術に反映されたとも言われています。

◆ ② 「“できる理由”を考えろ。“できない理由”は誰でも言える」
これも有名。何かを提案すると、「それは難しい」「コストが高い」と言われがち。
でも東芝のベテランたちは、
「そんなのは誰でも言える。“できる方法をどう生み出すか”を考えるのが技術者だ。」
という考え方を叩き込まれていたそうです。超ストイックだけど、かっこいい…。

◆ ③ 「この製品には、あの夜の徹夜が詰まってる」
開発現場でのひとこと。若手が「なぜこのネジがこんな特殊なんですか?」と聞いたとき、設計担当が返したセリフです。
「それは…納期2日前、みんなで夜通し実験して、**ようやく見つけた“奇跡の組み合わせ”**だった。」
エクセルには残らないけど、製品には“魂の微調整”が宿ってる。
こういう現場のリアルが、モノづくり企業のロマンですね。

◆ ④ 「『社会のため』という言葉が照れくさいなら、『家族のため』と言ってみろ」
これは管理職の言葉。「なぜこの仕事をするのか?」という問いに対して、若手が悩んでいたときの助言。
「“社会の役に立つ”って口にするのは照れるかもしれない。
でも、“自分の家族が使う製品を、自分が作ってる”って思えば、手は抜けないはず。」
すごく人間らしくて、胸に刺さるひと言ですよね。

サプライチェーン情報
弊社の流通中古市場調査で、東芝製の製品・部品は約21,000種類確認されています。
また互換・同等の製品・部品を供給が確認できている会社は以下の一社です。
OCZ TECHNOLOGIES 約10種類
上記のサプライチェーン情報は2024年04月に調査した流通在庫データをベースにしていますので日時の経過によって変動いたします。
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